日本・中国でのビジネスモデルを考える

日中間を行き来するビジネスコンサルタントのビジネスモデルやアイデアフラッシュ

中国の問題は世界の問題

前回のブログの続きなのですが、「中国の問題は世界の問題」というのが今日のブログのキーワードなのでテーマをちょっと変えてみました。

中国人も中国企業もグローバル、情報化社会が進んでいる状況の中で一見、『多様な価値観』を持っているように見えますが、中国社会は『統一の価値観』で一つの方向に大きなベクトルの力が動いているように感じてます。

その大きなベクトルを成している価値観は、ただ一つ「お金」です。

日本を技術大国に押し上げた一方向のベクトルの力の主な源が「会社のため」というサラリーマンの価値観であったのに対して、今の中国の大きな力の源が「お金のため」という何億人という中国人の価値観であり、価値観そのものの違いがあるものの多くの中国人が『統一の価値観』を持っているということになります。

次に、中国が「技術大国」と称されるように成長していくのに中国自体が恵まれた状態にあるということ。
一つは、"人的資産"
一つは、"元(チャイナマネー)"
一つは、日本、韓国、台湾、香港、という"周辺諸国"
大きくはこの3つの要素です。

"人的資産"は、周知の通りで、大都市圏において日本と同様に社会的変化が急速に進み『価値観の多様化』へとベクトルの力が分散したとしても、それ以外の地域で何億人という人間が『統一の価値』を維持できるということ。

"元;チャイナマネー"というのは2つの側面があり、
一つは元の切り上げを段階的に進めるという政策によりコスト競争力を維持できてるという側面。
もう一つは、将来いつかの時点において国際社会が要望するような"元の自由化"により急激な元高になった場合にでも、元の力、いわゆるチャイナマネーが世界中の企業(技術)を買収できるという側面があります。

"周辺諸国"の企業はここ数年の間に、主に自国での製品販売による企業利益を得るという目的から、多くの企業が組織力により長年に渡り試行錯誤し蓄積してきた「経験」と「ノウハウ」を中国企業に伝授してきた結果、中国が短期間に製造ノウハウを習得したということです。

ここまでなら、「技術大国」」ではなく「製造大国」という言い方になるかもしれません。(*世界の国々には、今の中国製も技術レベルが高いという国もありますし、分野によっては世界最高レベルの技術分野もあります)


実は、上記の3つの要素以外に、もう一つ中国が「技術大国」へと進む道への恵まれた要素があります。

「製造大国」ゆえに今、特に食品で問題が多い"Made in China"
中国製の"有問題"(問題あり)がご存じの通り、世界中の流通に影響を与えることで世界が注目・重視せざるを得ない状況にあるということです。

中国で安全性・品質の問題が発生すれば、日本も含めた世界各国からより高度な品質管理技術・ノウハウが提供され、問題解決へと導いてくれるワケです。それも、多くの企業が時間をかけてきたものを短期間で習得できる状況にあるということです。
(中国としては、大した自助努力をせず・・・)

「世界の工場」「製造大国」と称されるようになった中国。そこに問題が発生すれば世界中が協力して問題解決に努力してくれるというのは、恵まれた状況と言えるのではないでしょうか。


「お金のため」という『統一の価値観』と、中国を取り巻くいくつかの恵まれた状況を考えれば、「製造大国」から「技術大国」へと変化していくのに、多くの時間は必要無いように思います。

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『すげぇ、それ、中国の○○社製だろ?』
『そうだよ、高かったんだぜ』
『○○社の技術は最高だからなぁ、いいなぁ、それ』
『今度、○○社の入社面接受けるんだよ、だから』
『すげぇなぁ、○○社だなんて、学生の憧れの会社だよ』



16年前に初めて中国大陸を回った時には、私自身今の中国の姿を全く想像できませんでした。それと同じように15年後の中国は私を含め皆さんの想像のできないような国になっている可能性が無いとは誰も言えないと思います。

テーマ:中国ビジネス - ジャンル:ビジネス

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