日本・中国でのビジネスモデルを考える

日中間を行き来するビジネスコンサルタントのビジネスモデルやアイデアフラッシュ

中国人の投資概念

本日は大幅に下落しましたが、昨年から上海株が急騰してます。
いくら上昇しても普通の外国人には上海A株は買うことができませんので、私自身はこの株の話題は意図的に書かないようにしてきました。でも最近になって中国事業の打合せ時には必ずと言っていいほど株の話題が出て、意見を聞かれますので、株に限らず中国人の投資概念について何人かの知人の中国人から聞き私が感じてきたことを書いてみます。
(但し、A株に特化した投資信託などには外国人も投資できます)

まず、中国人の投資概念は、「他人を信用しない」という歴史的な背景が彼らの考え方の根本にあるようです。
歴史的な背景というのは「裏切り」の歴史なのですが、ここで説明すると長くなりますので中国の歴史書や近年では毛沢東時代の書籍などを参照して戴くとして、基本的な心情として人も政府も全く信用していません。

なので、資金を保有する人たちが投資を考える時に多くの場合は「人」への投資をせず、「不動産」や「株式」「金」などという「人」以外の投資対象への資金移行を行うのは当然のことと考えることができます。

株式だけを考えてみれば、中国は市、省により個別に様々な規制があります、一例として上海市だけを例に取れば、不動産バブルを防ぐ目的による転売規制や外資規制などの政府の不動産規制により不動産投資が一段落し、一部では不動産価格の下落傾向もあるとのことで、投資資金の行き先が昨年夏頃から「株」に集中し始めたと考えられてます。

「人」も「政府」も信用してないのに、人が経営する会社や政府の保有率の高い上海A株の株式をよく買うことができるなぁと不思議に思う方も多いでしょうが、多くの中国人にとっては株式売買は"企業を買う"という意識はまだ無いようです。

現状は分かった。では、今後は?と聞かれても、当然ですがこればかりは誰も分かりません。知人たちの間では、A株の3000ポイント割れをじっと待っている人達もいます。
が、中国の場合には市場は政府の政策、規制で動いてしまいます(中国におけるMr.マーケット*は政府と言えるのかもしれません)。
*Mr.マーケット=ベンジャミン・グレアムを参照

前述の例にもあるように上海市政府が不動産規制を全廃したと想定すれば、株式を売却し不動産を購入する資金に回すことで、株式市場は暴落し不動産価格は暴騰するという恐れがあります。

ただ一つ、私が言えることは、お金を持てば持つほど多くの現代の中国人は「人」を信用しなくなるということです。


PS.
先月、中国で面白い話しを聞きました。
中国の墓地価格が高騰し、上海では平米3万元(約45万円)ほどになるところも出てきたという話しはご存じの方も多いかと思います。
現在は、墓地の投資・転売目的の売買は禁止されてますが、今度は最近人気のペット・・。そのペット用の墓地について議論されてるという話し。

「人」以外なら、何でも投資対象になる可能性があるのが今の中国です。

テーマ:中国 - ジャンル:海外情報

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