中国人から言わせると日本人(日本企業)は
品質において
『軽自動車にベンツの性能を要求し』
サービスにおいては
『エコノミーでもファーストクラスのサービスを要求する』
らしい。。。
日本では製品の品質やサービスにおいても一定の基準を満たすことが当然のように行われてきて日本の消費者もそれが当然だと感じています。
中国の製造業からすれば日本企業による高品質な要求を満たすことで、この20年ほどの間に世界に通用する製品を作れるようになったことは、技術レベルだけでなく合理化やコスト削減なども含めて大きなノウハウと経験(=財産)を得たことになります。
従って『軽自動車にベンツの性能を要求される』ことは、「欧米企業や中国現地企業からの受注の方が楽で利益が出るが、逆に日系企業との取引は勉強になり財産を得た」というような中国人経営者の発言となって良い意味でも使われます。
では、日系企業が中国国内におけるサービス業においても求めるという
『エコノミーでもファーストクラスのサービスを要求する』
"日本型高付加価値サービス"は製造業に求めた高品質商品と同じように中国人に受け入れられるものでしょうか?
中国の大型レストランに行くと、無駄に多くの従業員がいるんじゃないか?日本人的には皆さんも感じてると思います。
良く見かける光景で、出入り口に数人、案内係に数人、そしてウエイトレスが数人。。。
それぞれに役割があり、挨拶とドアの開閉店のために入り口付近に立ってる服務員に注文を言っても受け付けませんし、どんなに店が忙しくても皆がその役割以外の仕事をしません。
日本的に言えば、
「給与払ってるんだから手の空いてる人は、他の仕事も手伝ってよ」と言いたいところですが。。。今の中国ではそう簡単にはいきません。
中国で日本的なサービスを従業員に簡単に要求できないワケは"教育"と"労働法"の2つの大きな理由があるからです。
例えば、日系企業が中国市場に進出してレストランをオープンし、その従業員に対して日本的なサービス概念を要求しても、日本人が普通に思う基本的なサービス概念が無く、現地企業で働いていた人たちはそういう教育も受けていないことが一つ。
もう一つは、最初から高いコストを払い教育レベルの高い従業員を採用した場合には、頭が良い人ほど中国労働法を逆手に取ってきて更に良い待遇を求められることがよくあるということです。
"日本型高付加価値サービス"は必ず中国マーケットで受け入れられると思いますし、現実に北京で日本人従業員だけにより日本的サービスで中国人からの人気を獲得しているサービス業もあります。
ただ、そのサービスを運営する以前の段階で、サービス業として中国に進出し、日本人的な視点で従業員に対し"日本型高付加価値サービス"を要求しても、理解してもらえないか、それなりの待遇を要求されてしまうかのいづれかで、製造業のように受け入れてもらうことは難しいと思います。
PS.
私自身、ちょうど今、北京でのオープン間近の店舗のために日々忙しく動いてますが、コンサルをしてある程度理解している私でさえ、そこでも最も苦労しているのが従業員の雇用です。。。
うーん、中国の労働法、経営者にとっては悪法そのものです。
今の職場で学んだことが、将来のあなたたちの財産になるんだよって言って理解してくれる中国人従業員はどこかにいるんでしょうが。。。

